櫻田 亨CD発売記念リサイタル

「フランス・ルネサンスのギターとリュート」

2019年4月1日(月)   午後7時;開演    会場:近江楽堂  東京・初台 東京オペラシティ3F
  


櫻田 亨よりごあいさつ

早いもので1990年にオランダに留学、97年に帰国し活動を始めて20数年。
今年娘も成人式を迎
えました。2006年に7台のリュートを弾き比べた
「やすらぎのガット」で
CDデビューし、その後、3枚のソロCDをリリースしました。 
 お蔭様でこのたび、5枚目のソロCDをリリースすることになりました。
「フランス・ルネサンス
のギターとリュート」というタイトルで、
16世紀パリの出版社でもあるアテニャンのリュート曲、ル・ロワのギター曲で
当時の流行り歌や舞曲などを収録しています。

愛好家の方もすぐに弾けるやさ
しく親しみやすい曲目です。
 ルネサンスギターは
4コースでウクレレと同じ調弦です。
リュートよ
りも少し高い音域でかわいらしい音がします。
6
コースリュートは一番基本のリュートで素朴な音色が魅力です。
どちらもオランダの名工、
Martin de Witte 氏の楽器です。
これを機に、またリュ
ートやルネサンスギターに興味を持ってくださる方が
増えることを期待しています。

 
CDの正式な発売は4月以降を予定しています。
リサイタルは
CD「パッヘルベル 恋人のため息」以来、5年ぶりになります。
演奏会はさせてい
ただく機会は毎年ございますが、
公式な発表の場であるリサイタルは生涯、今度で
4回目となります。
実はそれほど多くありません。自分自身の成長の場としては、
これが最後のリサイタルかもと
いう気持ちで臨みたいと思っています。 

41日、本当にあるのですか?」など、日ごろの行いが災いしてか、
冗談を言われたりもしていますが「大丈夫です。がんばりますよ!」

 月曜の夜でお出かけにはあまり向きませんが、
応援のつもりで聴きにいらしていただき、お会い
できればうれしく思います。
また、お知り合いの方にも「珍しい楽器の演奏会があるよ、

16
世紀パリのウクレレだって」とお話いただけると幸いに存じます。

 チケット、CDについてもぜひご連絡いただけますようお願いいたします。
5月の佐藤豊彦・バロックリュートリサイタルについても
お問合せをお待ちしています。

 20192月吉日  櫻田  torulute@ybb.ne.jp


【桜田 亨 リュート】G&M クラシックギター ショップ ギター教室  調整 修理 メンテ ジーアンドエム JR中央線西荻窪駅
明日館にて(2017-10-01) 
 
【桜田 亨 リュート】G&M クラシックギター ショップ ギター教室  調整 修理 メンテ ジーアンドエム JR中央線西荻窪駅 
NEW RELEASE

フランス・ルネサンスの
ギターとリュート

Le Roy & Attaingnant 

   

(櫻田の師、佐藤豊彦さんより、41日のコンサートに寄せて いただきました)

コンサートに寄せて    佐藤豊彦

  櫻田亨さんが「フランス・ルネサンスのギターとリュート」と言う大変珍しいリサイタルを41日に近江楽堂で開かれます。
これは氏の同じタイトルによる
CD発売記念でもあります。
 リュート・リサイタルと言えばバッハ、ヴァイスやダウランド、
もしそうでなくてもフランチェスコ・ダ・ミラノなどの高名な作曲家の作品の演奏が定番です。
しかしここでは
4コースのルネサンスギターと6コースのリュートがガット弦使用で演奏されます。

 ハワイの楽器として有名なウクレレは17世紀にポルトガル人が持ち込んだギターが変身したものです。
と言うことは、ルネサンスギターは小さくて持ち運びが楽なだけでなく、
弦の数も少ないので簡単な和音であれば誰でもすぐに弾けるという大きな利点があります。
その為、床屋で待っている間に弾かれただけでなく、大航海の船旅にも携帯され、人の心を癒したのです。

 一方リュートと言えば現在ではダウランドが使っていたような8コースのものが定番ですが、
16世紀末になるまでは6コースでした。これも現在ステージで聴くことは稀です。
特にガット弦使用ともなると皆無に近いでしょう。現存するオリジナルの楽器はありません。
今回の使用楽器はハンス・ホルバイン(
1497/98-1543)の絵画から復元製作されたものです。

 この2つの楽器で、これだけまとまった数のル・ロワとアテニャンの作品が、
それもガット弦使用の楽器で録音・演奏されるのは世界でも初めてのことと思います。
ル・ロワのギター曲は今までほとんど演奏されていません。
アテニャンは遠く地中海の東、黒海へ香辛料を求めて船旅をした商人で、
彼の作品にはそこここに東洋の雰囲気が感じられます。

今回もとても楽しいリサイタルになると思いますが、
櫻田さんの常に前向きなアプローチにさらなる期待をします。
 
 

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